展示会のステージに立ち、マイクを持って製品のプレゼンテーションをしているのが展示会ナレーター。
華やかでイベント業界では目立つ存在です。
展示会ナレーターになるにはどうしたらよいのでしょうか。
スキルがなければ、やっぱりなれないの?イベント業界のこと何も知らなくて不安・・・
私も始めは全くわからないところからスタートしたので、不安でしかありませんでした。
この記事ではイベント業界未経験から転職した私の経験を踏まえて、
これからナレーターになりたいと考えている方へ、道筋を伝えたいと思います。
Contents
展示会ナレーターになるためには
展示会ナレーターとは
モーターショーやゲームショーなど、企業が最新商品や技術を紹介する展示会。
そこで、企業の人に代わって、マイクを持ち製品をPRするのが展示会ナレーターです。
台本は暗記をしていることが多いですが、最近はPCを操作し、台本を手元に置いて確認しながらプレゼンすることも増えてきています。
ナレーターコンパニオンと呼ばれることもあるようですが、イベント業界では
ナレーター = マイクで喋るお仕事だけをする人
ナレーターコンパニオン = コンパニオン業務と兼任する人
コンパニオン = マイクを持つお仕事はなし
という形で区別されています。
それぞれギャランティも違います。
場所は、幕張メッセや東京ビッグサイト、国際フォーラムやパシフィコ横浜などの
展示場で行われます。大阪や名古屋などへの出張を伴うこともあります。
ナレーションスキルがなければ
ナレーションスキルは必須です。
標準語のイントネーションや、アクセント、滑舌など細かく挙げればたくさんありますが、
未経験でも大丈夫です。まずはイベント事務所に登録しましょう。
ナレーター研修を行っている事務所がよいです。
有料ですが、アナウンススクールに通うよりは安価です。
料金については要問合せの事務所が多いですが、
ナレーター1日分のギャラで1レッスンくらいと考えておけば、すぐに回収できるくらいの金額ですね。
得るものは大きいはずです。
基礎を学べば、あとは現場で覚えながら上達します。
新人さんOKという仕事も紹介してもらえますので、研修を受けながら現場デビューということもあるかもしれません。
現場に出れば、先輩ナレーターさんからアドバイスをもらうことも多いです。
事務所はどこがいいの
どこの事務所でも良いです。ごめんなさい・・・
なぜなら複数事務所に登録することができるからです。
まずは、1,2社登録してみましょう。
といってもたくさん事務所がありますので、迷ってしまいますよね。
それなら、HPを見て雰囲気をつかんで決めるくらいでよいと思います。
展示会ナレーターを目指しているなら、HPに「展示会」の文字は入っているところが良いですね。
実際に稼働を始めてから、自分に合うマネージャーと出会えたり、同業者からお勧めの事務所を教えてもらえたり、他事務所からスカウトされたりと、登録事務所が増えていくはずです。
展示会ナレーターの実情
イベント業界は意外と狭い
今すでにイベント業界で働いている、事務所に登録している、ということであれば、マネージャーさんにナレーターをやりたい意思を伝えましょう。
イベント業界は意外と狭いです。「ナレーターデビューした」「新しい子がいるらしい」という噂も聞きますし、
コンパニオンをやりながらだと「あの子はコンパニオン」と思い込まれてしまうかもしれません。
どちらもやりたいということであれば、良いのですが、ナレーターだけを目指しているようなら、
すっぱり切り替えて、展示会はナレーター1本に絞ることをお勧めします。
ただ、いきなりナレーターだけで食べていくのは大変ですので、展示会以外のイベントでコンパニオンをしたり受付の仕事をしたりで収入を得るのが良いと思います。
自分の中での覚悟もできるはずですね。
年齢は気にしなくてよい
40代でデビューというのは展示会では聞いたことがありませんが(そういう方はブライダルMCがお勧め)
30代のデビューというのはありだと思います。
人前に出るお仕事ですので、身綺麗にしておく必要はありますが、若作りはいらないです。
20代の募集もあれば、30代以上の募集もあります。要は、どんなイベントでどんなナレーターをさがしているか、何を訴求したいのか、ということです。
人生経験を活かして、良いナレーションができるはずです。
収入とスケジュール
展示会ナレーターのスケジュールとしては
- 1週間ほど前にに台本を事務所から受け取る
- そこから暗記や読み込みなど 本番に向けての準備をスタート
- 展示会の前日にリハーサル
- 3日間の本番
という流れが多いです。イベントによって日数の前後はあります。また製品説明のために研修を行ってくれるクライアント企業もあります。大変ありがたい・・・。
大体本番のギャランティが¥22000~¥30000(前後はあります)
リハーサルや研修のギャランティは半額からそれ以下。
交通費はギャラに含まれていて、食費はその時によります。お弁当が支給されることもよくあります。
暗記などの準備期間には、報酬は含まれません。
将来的にはどうなの
展示会ナレーターは3日本番とリハーサルということで、4日間のスケジュールが埋まり安定感はありますが暗記が続くとそれはもう本当に大変です。
そこで、展示会ナレーターをしながら、単発のセミナーや製品発表会などの司会をするようになります。
各種イベントのMCや声だけを収録するナレーションのお仕事をしたりもします。
そこからまたブライダルMCを始めたり、TVのショッピング番組にも出る人もいます。
私は40代になったばかりですが、見る限り50代でもまだ現役でマイクを握っている方はたくさんいます。
まとめ
展示会ナレーターになるためにはの記事はいかがでしたか。
とにかく事務所に登録
研修を受けてスキルを身に付ける
喋りのスキルは手に職なので将来的にも幅が広がる
喋るお仕事をしたい人にとって、展示会ナレーターはハードルが低い方です。
(逆を言えば、それだけ喋るお仕事は求められるものが多く大変なわけです。)
とはいえ、簡単にお仕事がバンバン入ってくるわけではありません。
努力は必要ですが、しっかりと自分の努力が反映されていくと私は感じています。
是非展示会ナレーターになりたい気持ちがあるなら挑戦してみたください。
